本日はヴァームダイエットの脂肪燃焼効果について思ったことを書いてみたいと思います。
ヴァームにはさまざまな製品が発売されています。ヴァーム、ヴァームウォーター、ヴァームパウダー、スーパーヴァーム、ヴァームダイエットなど。私が中学生、高校生ぐらいのころにはすでにこの商品は売っていました。
なので、もう10年以上も前から販売されているんですね。確か、当時はテレビでバンコク、シドニーの女子マラソンで金メダルと獲得した高橋尚子選手がVAAM(ヴァーム)をコマーシャルで宣伝されていました。
と思ったら、1995年に発売とのことだったので実際は私が小学校低学年のころにはすでにあったということですか。小学生でヴァームなんてなかなか飲む人はいないと思いますので、その頃は知らなかったです。
ダイエット飲料って感じですよね。これを飲んで有酸素運動を行えば痩せるとか。高校生のころにヴァームウォーターを飲んでいたことがありましたが、甘いグレープフルーツ味の透明色です。
効果はあったのか?劇的な効果は体感することができませんでした。そこで、VAAM(ヴァーム)を飲んで運動すれば本当に脂肪は燃焼されていくのか?大げさな話しではないのか?これについてお話ししたいと思います。
VAAM(ヴァーム)とは何なのでしょうか?

1.VAAMの概要
ヴァームとは、国立研究開発法人理化学研究所の阿部岳特別招聘研究員により発見されたスズメバチアミノ酸混合物のことです。これはスズメバチの幼虫が成虫に与える口から吐き出す栄養液から検出されました。
スズメバチの体の構造をみるとお腹が細く、胸、お尻が出っ張っています。まるで砂時計のようにくびれているのです。これは毒針の方向を自由自在に変えることができるようにするためだとか。
テレビで見たことがあるのですが、スズメバチの羽をもっているとお尻を自由自在に振り回しもう少しで毒針が指に届きそうというぐらいまで体を動かしていました。このように、毒針の動きをコントロールするためにほかの蜂よりも体の構造が戦闘むきに作らてているのかもしれません。
ところが、食道もこの部分を通っているため、スズメバチの成虫は固形物を飲み込むことはできません。ですから、自分でとらえた獲物を巣に運び、幼虫に与え、その幼虫が口から出す栄養液を飲み込むことによりエネルギー摂取していることになります。
これがヴァームになるわけですね。ちなみに、スズメバチの成虫は巣がなくなると2~3日程度で死亡してしまいます。なぜなら、幼虫が死亡すれば栄養を摂取することができなくなるからです。ヴァームは高速でスズメバチを回遊させるためのエネルギー源でもあるのでそれはそれはものすごい栄養価の高いアミノ酸と思われます。
2.VAAMの特徴
ヴァームとはアミノ酸混合液のことです。つまりは、BCAAのように多種のアミノ酸から構成さえれていますがその種類はBCAAを凌駕します。人間に必要なアミノ酸は必須、準必須、非必須すべて合わせて20種類のアミノ酸で構成されています。
そのうちの17種類がヴァームに含まれているのです。ヴァームの特徴として、クエン酸回路をすぐに動かすためエネルギーの産生にはとても優れています。プロリン、グリシン、アラニン、グルタミンがたくさん含まれております。
これらがクエン酸回路を円滑に動かすうえでとても効果的なのです。通常の場合はブドウ糖を使ってクエン酸回路を発動させますがこれには10数分はかかります。ところが、ヴァームを使えば短時間でそれを行うことができます。
ヴァームにダイエット効果はあるのだろうか?

ダイエット商品が発売されるとすぐに買おうとするのが人の悪い癖です。ダイエットでも、筋トレでも、健康でも大事なのは「何故?」を考えることです。そのうえで本当にヴァームにダイエット効果があるのか語ってみましょう。
1.脂肪燃焼効果自体は否定しない
ヴァームの特徴としては、クエン酸回路を素早く働かせるために必要なプロリン、グリシン、アラニン、グルタミンが豊富に含まれているということでしょう。スズメバチはあれだけ動き回るわけですから相当なエネルギーを消費するでしょうし、エネルギーの産生が円滑でないとあそこまで動けないのは理解できます。このことからも、ヴァームには脂肪燃焼効果が期待できるというのは否定はしません。
2.飲めば痩せるものなのか?
脂肪燃焼効果の高いアミノ酸が含まれているからといって飲んだら痩せるか?というとそれは怪しいです。それならば、BCAAが含まれているアクエリアスなどのスポーツドリンクでも十分痩せることができるということになります。
しかし、あれを飲んで「痩せました!」という人には一度も出会ったことはありません。たまたま僕の周りにはそーいう人がいないのかもしれませんが、アクエリアスを飲むだけで、アクエリアスを飲んで運動すると痩せる。というようには到底思えません。
3.スポーツドリンクは糖度が高い
トレーニーがカーボドリンクとしてスポーツドリンクを取り入れるならばよいのです。その目的は痩せるというよりも筋肉分解抑制に有効と思われます。しかし、「痩せる」ことにフォーカスするとスポーツドリンクはいろいろと問題があります。
それは、「甘すぎる!」これです。私はスポーツドリンクはほとんど飲まないのですが、たまに知人や家族が気を使って買ってくれたものを飲みます。すると、普段飲んでいないから「すこぶる甘く感じます。」
要するに、それだけ糖度が高いのです。500mlのペットボトルの場合、角砂糖8個入っているといわれています。あれを飲むだけで角砂糖8つ食べているのと同じことなのでいくら脂肪燃焼アミノ酸が入っていてもこれではダイエットにはならないのです。
4.脂肪燃焼は水で十分
私の経験上ですが、減量を行う際にヴァームなどのスポーツドリンクに頼る必要は全くないと思っています。実際私は、トレーニングをする際にこういった栄養ドリンクやスポーツドリンクは絶対に飲まないです。
これも体質によって変わってくるのでしょうが、有酸素運動の場合は甘さから変な疲れが生じたり、走っている最中にわき腹が痛くなったりします。その点パフォーマンスを落とすことになりますので一番安定しているのがやはり水。
さすがに一度に大量に飲むのはダメージが大きいでしょうが、少しずつ飲みながら有酸素運動を続けるという意味ではパフォーマンスが低下することも少ないでしょう。
5.重要なのはアミノ酸
ヴァームにおいて重要だとされているのはアミノ酸です。重要なのは、プロリン、グリシン、アラニン、グルタミンこの4つのアミノ酸が大量に含まれているから。ヴァームの場合はそこに余計なモノが添加されているため逆にパフォーマンスを落とす可能性も考えられます。
であれば、飲み物は水にして、サプリメントとしてアミノ酸系のもの、プロテインなどを摂取しておけばそれでよいわけです。むしろ、そのほうが余計に砂糖を摂取しなくて済みますのでダイエット効果が高くなるはずです。ダイエットしたいなら、食事の徹底管理、筋トレ、有酸素運動、これらを実践することで成果を出すことができるでしょう。
結論、ヴァームは飲まなくても痩せます。

結論は、「ヴァームを飲まなくても痩せる。」これだけです。逆に、ヴァームを飲んでトレーニングを行って痩せないという人は、ヴァームから摂取している糖質に問題があるのか?それとも、普段のカロリーコントロールができていないかです。まず、基本はカロリーコントロール。ここに詳しく書いてありますのでよかったらどうぞ。
カロリーコントロールさえできていれば運動をしなくても痩せることはできるでしょう。ただ、運動をすることで効率的にダイエットを実践できるという話しです。もし、カロリーコントロールができているなら運動前にヴァームを飲んで脂肪燃焼を促すこともできるでしょうし、
私のようにスポーツドリンクを一切飲まないで痩せることもできるはずです。ただ、気を付けていただきたいのはやはり、スポーツドリンクに含まれている砂糖で逆に太ってしまわないかということですね。