本日は『スマートマッスルHMB』という筋肉サプリメントのレビュー記事を書きました。
さて、最近話題の『HMBサプリメント』。これは筋肉を効果的に増やすとして世間が大騒ぎしています。私は一応ウエイトトレーニングもやっているトレーニーの一人なのでそういった商品については詳しいつもりです。
ネットでいろいろと調べているとHMBの広告がほんとにすごいですよね。いろいろなHMBの商品がございますが、実際にどういうモノなのか?中身を知りたかったので試しにスマートマッスルHMBという商品を買ってみました。
ハイ!実際のパッケージはこんな感じです。

『SMARTMUSCLEHMB』というロゴマークが黄色で、後ろの背景はバルクのある腹筋が登場しています。実際に飲むとこうなるよ!ということを連想させてくれていますよね。ちなみにHMBの含有量は1日あたり1500mg。代替のHMBサプリメントはこれぐらいです。
その他にも、クレアチン、BCAA、カルニチンという成分が含まれているそうです。クレアチンとBCAAは筋肉系。カルニチンはダイエット系。まさに腹筋をバキバキに割るにはちょうど良い栄養素です。

裏側に記載されている成分をチェックしてみました。カルシウムHMB、L-カルニチン、トンカットアリ抽出物、フェヌグリーク、クレアチン、L-ロイシン、L-グルタミン、黒胡麻抽出物、シナモン抽出物、L-イソロイシン、L-バリン、乳糖、ステアリン酸Ca、JAS有機コンスターチ。以上となります。
よく、サプリメントはいろいろな添加物だとか人工甘味料など余計なものがたくさん添加されていたりします。特に、国内のモノですとそういう傾向が強いのでがっかりするのは覚悟していましたが、そういう怪しいものはほぼないです。
コンスターチに関してもJAS有機のものですからね。乳糖が含まれているので乳糖不耐性気味の方はもしかしたら下痢になる可能性は否定できませんが、気になるところはその辺です。アミノ酸たっぷりなサプリメントって感じです。

タブレット型タイプのもので粒も非常に小さくて飲みやすいですね。1日6粒気軽に摂取できそうです。純白ではなく成分が混ざっていて多少茶色ではありますがナチュラルな感じがしますので個人的にはこのほうが好きです。
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「スマートマッスルHMBの成分から効果を解説します。」

1.カルシウムHMB
カルシウムHMBとは、HMBCAとも呼ばれておりまして、筋肉の合成促進、筋肉の分解抑制という二つの作用をもたらす栄養素です。さすがに飲むだけで筋肉が増えるか?というとそれは筋肉増強剤になりますので違います。
あくまでもトレーニングを行っているという前提で大きな効果を発揮してくれます。ただ、筋トレを行っていないときに飲むののもアリです。なぜなら、栄養が十分に摂取できない状態で日常を過ごすだけでも筋肉は分解されるからです。
特に、空腹時は要注意です。空腹時にはハードトレーニングの後に分泌されるコルチゾールが分泌されるからです。これは、筋肉の分解を促す恐ろしいものなので糖質、HMBの摂取を行い分解を抑えましょう。
2.トンカットアリ
なかなか聞きなれない名前かと思いますので知らない人も多いのではないでしょうか?昆虫から抽出したエキスなのか?そんなことはなく、東南アジアに生息するハーブの一種であり男性の精力増進の強壮剤として古くから使用されてきました。
特に、ユリペプチドという成分が血中のコレステロールをテストステロンへ変換するのでこれにより筋肉が付きやすい体質になると考えらえれます。特に、トレーニングを頑張っている割には成果が出ないならトンカットアリの効果は大きいでしょう。
そして、もう一つはアルギニンです。アルギニンも強壮剤として使用さていたりしますが、アミノ酸の一種で血管拡張やホルモンの分泌を促すものになりますから摂取するのはプラス効果に働きます。
3.フェヌグリーク
フェヌグリークにはダイエット効果、生活習慣病の予防など様々な効果が期待できますが、ここでは筋トレに効果についてお話しさせていただきます。ジオスゲニンと言いまして、フェヌグリークに含まれる成分が男性ホルモンを活発にします。これにより普段よりも男性ホルモンの働きが良くなり筋肉も付きやすくなると考えられます。
4.クレアチン
クレアチンは筋力アップのサプリメントとしても有名です。筋肉の水分量を高める効果、エネルギー産生、この二つがあるからこそトレーニーやアスリートには重宝されているサプリメントです。
また、クレアチンとHMBの相性は非常に良く、「筋肉量増加」「筋力アップ」「体脂肪率の低下」これらの効果が期待できることが臨床実験で明らかになっておりますので、クレアチンが含まれているHMBサプリメントはおすすめです。
5.BCAA
成分にある「L-ロイシン」「L-バリン」「L-イソロイシン」の三つがBCAAになります。BCAAは日本国内ではHMBよりも非常にメジャーなアミノ酸です。3つ揃っているので分岐鎖アミノ酸といわれています。
例えば、ヴァームなどのスポーツドリンクにも含まれているアミノ酸で学生の頃はよく飲んでいましたが、こちらも筋肉の分解を抑えたり、超回復、疲労回復に有効。HMBと異なる点は疲労回復効果がある点です。
6.グルタミン
最後に、グルタミンですが人体の60%のアミノ酸はグルタミンで構成されています。免疫細胞のエネルギー、筋トレのエネルギー、筋肉の分解を抑えるなどの役割を担っております。余談ですが、インフルエンザや風邪をひいたときは大量のグルタミンを消費するので筋トレマニアではなくても飲んでおいたほうが良いサプリメントです。
スマートマッスルHMBは言い過ぎ?勘違いしてほしくない点。

成分を見る限り、確かに筋肉を成長させるうえで必要なものは多く含まれています。しかし、だからと言ってホームページのような大げさなことにはなりません。「そもそも、筋トレ自体がめんどくさい」というのはどうかと思います。
HMBは何も特別なものではなく単なるアミノ酸です。そのため、飲んだら突然体が大きくなるとか、腹筋が割れてくるとかそういうのはあり得ません。そこまで行くと、アナボリックステロイドになります。
また、プロテインが不要か?というとそれもどうだろうな?と思いますね。スマートマッスルHMBは筋肉増強系のアミノ酸に偏り過ぎています。そのため、アミノ酸バランスが悪いのが弱点でもあります。
もっといえば、ビタミン、ミネラルのバランスも整えるべきです。そのほうがアミノ酸の吸収率が良くなりますので、あくまでも基礎であるプロテイン、マルチビタミン、マルチミネラルを固める。そこでトレーニングを続けても伸びが悪いなら飲むと効果があるというのがHMBです。
よって、万能薬だとか、飲むだけで翌日にはハルクみたいになるとかそんなことはあり得ませんので…その辺をご理解いただける人にとっては好いサプリメントになるでしょう。あくまでもトレーニングのサポーターにすぎません。
例えば、ベンチプレス100kg目指してプロテインを飲みながらトレーニングを続けている。しかし、1年経っても100kg挙上できない。もちろん、トレーニングの内容にもよりますが、こういうケースならHMBは飲む価値は十分にあるでしょう。当てはまる人はどうぞ検討してみてください。