本日は、
パンプアップについてです。
私もこのブログでよく、「パンプしましたね~」とか「パンプアップするためには。。。」とか度々、この類の言葉を多用していますが、意味は分かりますか?
もちろん、中級者、上級者の方であればご存知でしょう。
中には、なんとなーく言葉だけ知っているけど、何のことなのかよくわかっていないという人もいるかもしれませんね。
そして、もう一つ。
似たような言葉で「バルクアップ」というものがあります。私も記事の中で「バルクがどうだ。」「バルクを大きくすると。」とか頻繁に使用しています。
実は、この二つ、全く違うモノだとはいいませんが、意味合いとしてはまるで異なります。そこで、今回は初心者さんのためにパンプアップの意味と筋肉増強についてお話ししたいと思います。
パンプアップとは何か?
パンプアップ(pump pu)
英読みでポンプなのでなんとなく想像が出来るかと思います。日本語読みでもパンプです。
腕立て伏せやスクワットなどでも回数を重ねたとき、ウエイトトレーニングなど高強度のトレーニングを行ったときに起こり得る現象です。
例えば、ボディビルダーが試合直前に筋肉のハリをよくするために腕立て伏せや腹筋などを行って筋肉をパンパンな状態にします。すると、デフォルトの状態よりもハリが良くなり瞬間的にですが肉体美のレベルを向上させることができるのです。では、どうしてこのような現象が起こるのでしょうか?
1.エネルギーの消費
重いものを持つ、トレーニング回数をこなす、ということは筋肉に負荷がかかっているということです。つまり、筋肉が働いている証拠。そこで、筋肉が働くために重要なものが、「エネルギー」です。これがないと筋肉は活動できません。
筋肉が運動するためには、血中のブドウ糖、筋肉中のアミノ酸などエネルギーとなるものを絞り出します。それをエネルギーとして使うから高強度のトレーニングをこなすことができるわけです。お腹が減っていても体中にブドウ糖が循環していれば活動はできます。
しかし、ブドウ糖が欠乏している状態ですとスムーズに動くことが出来ないのはこのことからも理解できるかと思います。
2.エネルギー不足
ところが、エネルギーにも限界があります。激しいトレーニングを続けているとエネルギー不足になり挙上量も減ります。たとえば、ベンチプレスのマックス回数を10として挙上量が100kgだった場合、100kg×10をこなした後は、同じ回数を実行することはできないはずです。
気合もなにも、エネルギー不足になっているのでそれはもはや仕方のないこと。
トレーニングは筋肉の伸展、収縮がカギになりますが、これには一定の栄養、PH、熱などが適した条件下になければいけません。スタミナが消費したり、体調不良で重量が上がらないのはこの条件から外れているからです。
3.救済措置のパンプアップ
温度が上がり過ぎれば温度を下げる、疲労回復のために栄養を運搬するなど。これは、筋肉内の血液を一時的に補給することになります。これがパンプアップです。ベンチプレスで追い込めば一時的に胸が張り裂けるようにパンパンになる。
一時的にバストや腕囲は大きくなりますけど、時間とともにこれが次第に落ち着いてきますから本当に瞬間的なもので筋肥大したわけではありません。というよりも、血液が溜まっただけ。その認識のほうが正しいです。
パンプアップは必ずしも筋肥大において必要か?

筋肉を増強するにはいろいろな条件が必要
パンプアップは筋肥大において必要不可欠なものなのか?というと、断言することはできません。なぜならば、筋力アップや筋肥大を行うにしても必ずしもパンプアップに追い込まずとも達成できる可能性はあります。パンプアップのほかに、筋繊維破壊、挙上量、食事、睡眠など。
実際問題、軽いトレーニングでパンプアップまで追い込んだとしてもなかなか筋肉痛になるものではありません。逆に、筋肉痛にならなければ必ず筋肉はつかないのか?というとそれも違いますが、個人的には結構重要なポイントであることは間違いないと思っています。
このように筋肉を増強するためには様々なポイントが重なり合って起こり得るものなので、パンプアップを無視しても何とかなります。ただ、ポイントの一つであることは間違いありませんのでどういう効果が期待できるのか?その辺について話しします。
ホルモンの運搬
例えば、筋肉を成長させるためにはテストステロンなどのホルモンが重要です。加圧トレーニングは成長ホルモンの分泌を狙って行うわけですが、あれというのは意図的にパンプアップを行うものです。逆に言えば、普段から筋肉をパンプさせることに慣れている人にとってはそこまで重要なものではないとも考えられますが、その話はまあいいです。
要するに、一定の血液をため込むことで脳がテストステロンを分泌させるわけです。ですので、パンプアップを行うことでテストステロンの効果は得られると考えらえます。
栄養の運搬
体中に、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ブドウ糖などトレーニングにおいて必要不可欠な栄養を運搬することができるというのはパンプアップが筋トレ効果が高いといえる理由の一つではないだろうかと考えられます。
結論!パンプアップだけでは筋肥大は目指せない。
残念ながらパンプアップ一つだけでは筋肥大効果は期待できないと考えられます。今までの説明からも言えることですが、あくまでもポイントの一つであり、テストステロンは増加させることができるのは大きい。ただ、それだけでは筋肉はつかないです。
栄養だったり、筋細胞の再生だったり、直接的な要因と重なり合って効果が期待できるでしょう。
筋肉をつけたいならパンプアップばかりにこだわるな!
いかがでしたか?
本日はパンプアップについてお話ししました。
筋肥大というところにフォーカスした場合、パンプアップは条件の一つではありますが、それだけにこだわりすぎるのはあまり良くないです。逆にパンアップが出来ていたとしても、しっかりと追い込めていないとか、高強度のトレーニングができていない。
筋肉に十分に負荷を与えられていない。十分な栄養摂取、休養、これらがなければなかなか筋肥大を目指すことはできないでしょう。確かに成長ホルモンの分泌というのは大きなポイントではありますけどね。
ただ、筋肉をつけたいならパンプアップも要因の一つ。しかし、高強度の負荷による筋細胞の破壊、栄養摂取、休息、再生、このプロセスを繰り返す必要があると私は考えています。
実際に、腕立て伏せのような低強度のトレーニングを数多くこなしてもなかなか肥大はしませんし、食事も摂れていないと肥大はできませんからね。どちらかといえば、こちらのほうが大事ではないでしょうか。
ただ、逆に要素の一つとしてとらえ、全体的な条件をしっかりと満たしながらトレーニングを行っていけば次第に筋肉量は増えていくはずですので焦らずじっくりとトレーニングを行っていきましょう。