以前にも少しお話ししたことがありますが、「プロテイン=筋肉」という発想は昔の話です。スキンケアをされている方の中にも好んでプロテインを飲んでいることが多いのですがなんでかわかりますか?
ワタクシの知り合いでもアトピー体質の方がいらっしゃいました。しかし、プロテインを飲み始めたことで1年ぐらいですかね。アトピーが徐々に解消されていきました。また、トレーニーの肌を見ると比較的きれいな人が多いです。
プロテインのほかにも常に血行を良くしているから新陳代謝が高まり肌の状態もよくなるということも考えられますが、美肌においてプロテインの存在はある意味必要不可欠であると考えられます。
本日はトレーニングの話とは少しかけ離れたことになりますが、なぜ、プロテインを飲むことで肌がきれいになるのか?いや、プロテインを飲み始めたら肌が荒れたよ。という噂話についても独自の見解で解説したいと思います。
プロテインを飲むとどうして肌がきれいになるのか?

肌をきれいにすると考えるとほとんどの人は、「スキンケア」に目を向けるでしょう。私の個人的な考えですがこの順番は少し違うと思うんです。もし、優先順位をつけるとすれば、「食事」≧「スキンケア」になるでしょう。
肌に直接潤いを与えるために美容液を使うことはある意味効果的な手段といえます。ただ、考えてみれば水分を送り込むことができても肌の材料が十分に摂れていなければ肌の新陳代謝が円滑に進むかとういとどうなのか?
私は医者でもないので断定することはできませんが、新陳代謝の理論から考えるとそれは難しいのではないかと。いくら育毛剤を添加しても髪の毛の材料となるものが摂取できていない蹴ればあまり意味がないのと同じ。
1.肌を作るのはタンパク質
何故、そこまでして、プロテインを推すのかというと筋肉を作るのと同じく、肌を作るのもタンパク質だからです。もっと突っ込めばアミノ酸です。ただ、アミン酸の種類が異なるだけです。筋肉を作るのは、ロイシン、バリン、イソロイシン、グルタミン、とかこの辺のアミノ酸になります。
一方、肌を作るのは、アスパラギン、セレン、プロリン、チロシン、アルギニンなどです。まあ、実際のところすべてつながっているのでどれも欠乏してはいけない。これはビタミンやミネラルの理屈と同じです。
土台となる必須アミノ酸、非必須アミノ酸を摂取、そのうえで、肌をきれいにしたいなら、アスパラギン、セレン、プロリン、チロシン、アルギニンを摂ればよいでしょうし、筋肉増強なら、ロイシンをメインとして、バリン、イソロイシン、グルタミンなどを摂ればよいです。
2.全身の新陳代謝を上げる
必須アミノ酸が十分に摂取できていれば、体の細胞の入れ替わりが活発になります。つまり、新陳代謝が良くなるのです。当然、これには表皮、真皮などの皮膚細胞も例外ではありません。先ほどすべてつながっているとお話ししましたが、
例えば、肌を作るならアスパラギン、セレン、プロリン、チロシン、アルギニンとなるでしょうが、肌の新陳代謝を上げるなら血液やホルモンも重要なポイントになります。血液を作るのは、バリン、ヒスチジン、グリシンですし、ホルモンはアルギニンとチロシンです。ですので、すべてがつながっていると考えたほうが良いのです。
3.内臓の健康化
気を付けていただきたいのは「便秘」です。便秘になると腸内に毒素が溜まるのでそれをリンパを介して全身に運搬されると、毒素が毛穴に詰まりますのでニキビ、吹き出物、肌荒れとなります。
便のほとんどは腸壁です。腸は新陳代謝が盛んですので毎日大量の腸壁が剥がれ落ちるのです。それが、40度以上の体温が加わるので発酵します。これが便というものです。便秘になる要素はいろいろあります。
十分にタンパク質が供給できていない。食物繊維の摂取量が足りない。水分量が不足しているなどです。個人的な経験にすぎませんが、タンパク質と水をたくさん摂ることで便秘は解消されやすい気がします。また、腸内の健康を保つにはグルタミンはおすすめです。グルタミンは腸の免疫細胞の餌になります。
特に、ここは肌の健康において一番重要なのではないかと。新谷弘実先生が腸相という言葉を流行らせましたが、腸内の健康状態は顔に出るといいます。つまり、腸内環境が悪いと肌も荒れるということを意味しているのです。
プロテインを飲んで肌荒れを起こすケース

1.食品添加物
日本のプロテインには多いのですが、「飲みやすい」を求めていることが多いのか?原材料はオーガニックの大豆を使用していても砂糖や食品添加物をフンダンに使用していることがあります。
このようなプロテインはあまり体に良いとはいえません。私も初めて飲んだプロテインがバナナ風味のモノだったのですがものすごく甘いです。甘いということはそれだけ甘味料を使用しているということになります。
糖度の高いものは悪玉菌の餌にもなりますので、腸内環境を悪化させるリスクは大きくなります。もし、美容健康を考えているなら無添加のプロテインを飲むことをおすすめします。
2.動物性プロテイン
動物性タンパク質は悪玉菌の餌になりやすいです。トレーニーで体を大きくしたいからあえてホエイプロテインを飲む人もいますが、マルチビタミン、乳酸菌、フィッシュオイルである程度カバーはすることができるようです。
体質にもよるのでしょうが、背中にニキビが増えたとか、肌荒れが酷くなったなどの話も聞きます。ホエイプロテインでどうしても肌荒れを起こすなら、飲みにくいかもしれませんがエッグプロテインに変えてみるとか。
それでも、だめなら、ソイプロテイン、ピープロテイン、ロープロテイン、野菜プロテインなど植物性のモノにするとよいです。これで無添加のモノは体質にもよりますが肌荒れのリスクは低いはずです。
3.摂取量が足りていない
1日あたりのタンパク質の最低摂取量は、体重×0.001です。たとえば、体重が60kgなら60gのタンパク質は最低限必要ということになります。これは、細胞にすべて供給される量でありますから肌のためならもう少し多く摂取すべきです。
基本的に、命にかかわるところから消費されていきますから、脳、内臓、血液、神経、骨、筋肉などこういった場所から優先的に使われていきます。生命活動においては、どーでもいい、肌、髪の毛、爪などは一番最後です。
生命活動にかかわる場所にしっかりと代謝が回ってから余裕があれば肌や髪の毛、爪などに使われるのです。プロテインをガンガン飲むと経験しますが、髪の毛、爪が伸びるのがものすごく早いのはこーいうことです。
美肌に良いプロテインの摂取法

1.摂取量を多く
プロテインの種類にもよりますが、吸収時間に合わせて飲むとよいです。たとえば、ソイプロテインであれば6~7時間ほどで吸収されますので、1日4回、80gほどは摂取することができます。体重にもよりますが80gも摂取できれば十分肌を潤わせることができるでしょう。
2.異なる栄養素と同時摂取
タンパク質の吸収や合成を促すにはほかの栄養素を摂取すべきです。そこで、マルチビタミン&ミネラル、フィッシュオイル、を同時摂取することです。マルチビタミンミネラルに含まれている、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB郡は肌を作るうえで必要です。
ちなみに、ビタミンC、鉄、脂質、水を同時摂取することでコラーゲンを生成しますので肌に潤いを持たせたいという方はぜひ食事にプロテインとサプリメントを取り入れることをおすすめします。
3.ゴールデンタイムを狙う
ゴールデンタイムとは成長ホルモンが一番分泌される時間帯です。それは、夜22時~深夜2時まで。睡眠から1~2時間ほどで分泌されますから最低でも0時には就寝していないといけないことになります。これに合わせて丁度その時間にプロテインが吸収されるように飲んでおくとよいです。
プロテインと美肌の関係についてまとめ

いかがでしたか?本日はトレーニングを行うだけではなく「美肌」という観点で見てもプロテインはぜひ飲んでおいたほうが良いサプリメントだと考えられます。たまに、食事からでもとれませんか?
という声を聞きますが、不可能ではないです。ただ、肉なら毎日1kgとかそのレベルを食べないといけないので、逆に腸内環境を悪化させるリスクが高いです。それに、動物性脂質の摂り過ぎは血液を汚す原因にもなります。
ですから、簡単に、手軽に必須アミノ酸を摂るという意味でもプロテインは飲んでおくことをおすすめします。今の時代、お医者さんや栄養士の方もプロテインを推奨しているぐらい当たり前のサプリメントになっています。