オキシポロンとは、オキシメトロンを含有している経口摂取型のタンパク質同化のステロイド剤になります。アナボリックステロイド自体はかつてオリンピック選手、重量挙げの選手、ボディビルダーが急激に筋肉を増強できるとして好んで使用していました。
一方で、医療現場でも活躍しているステロイドで、貧血、骨粗鬆症、HIV患者など体重が減少していく症状がみられる方々に投与したところ体重増加。さらには筋肉量が増加したことがわかりました。
このようにオキシメトロンというアナボリックステロイドは筋肉増強という効果においてはものすごい高いと考えられます。ただ、その反面強い副作用も見られるので使用においては注意が必要です。
そこで、今回はオキシポロンという名のオキシメトロンが主成分のアナボリックステロイドを実際に使うとどのような効果が期待できるのか?筋肉増強のサイクルについてお話ししたいと思います。
「オキシメトロン」で期待できる筋肉増強効果について。

アナボリックとは経口摂取したタンパク質を同化することをいいます。トレーニーの中でいえば、プロテインなどを摂取したらそれを筋肉に変える力のことですね。オキシメトロンなどのアナボリックステロイドを摂取することでその能力を高めることができるという話し。
もちろん、サプリメントとは異なり栄養剤ではなく、ステロイド薬になりますから気軽にたくさん飲めるものではありません。そのため、細心の注意を払って使用しなくてはいけません。また、副作用も強いので体調に合わないと感じたらすぐに摂取をやめましょう。
それを、ご理解いただいた上で、「オキシメトロン」というアナボリックステロイドの効果効能についてお話ししたいと思います。
直訳文章
高齢者のオキシムエソロンの除脂肪体重(LBM)および骨格筋強度を高めるかどうかを判断するために、年齢65〜80歳の31人の男性をプラセボ(1群)または50mg(2群)または100mg(3群) 12週間。 3群では総LBMはそれぞれ0.0 +/- 0.6,3.3 +/- 1.2(P <0.001)、4.2 + 2.4Kg(P <0.001)増加した。体脂肪はグループ1,2および3ではそれぞれ0.2±0.4,1.7±1.0(P = 0.018)および2.2±0.9 kg(P = 0.005)減少した。 2つの能動的処置群における8.2 +/- 9.2および13.9 +/- 8.1%の2軸胸部プレスの1反復最大(1-RM)強度の相対的増加は、変化(-0.8 +/- 4.3% )であった(P <0.03)。ラットプルダウンの場合、1-RMは、それぞれ-0.6 +/- 8.3,8.8 +/- 15.1、および18.4 +/- 21.0%変化した(1-way ANOVA、P = 0.019)。 LBMおよび上半身の強度の変化のパターンは、用量が用量に関連する可能性があることを示唆した。グループ3ではアラニンアミノトランスフェラーゼが72 +/- 67U / l(P <0.001)、グループ2および3ではHDL-コレステロールがそれぞれ-19 +/- 9および-23 +/- 18mg / dl減少した(P = 0.04、P = 0.008)。したがって、オキシメトロンはLBMを改善し、高齢者の最大自発的筋力および脂肪量を減少させた。
こちらの文献にあるように、高齢者のオキシメトロンによる筋肉増強、骨量増加、徐脂肪量増加の臨床実験で面白い面白いデータが見られました。英語なので日本語に直訳してかみ砕いたものをまとめてみました。
1.徐脂体重の増加
徐脂肪量はここにあるLBMのことになります。脂肪を抜いたということになりますので、筋肉量、骨量がこれに当たります。プラセボとは、プラシーボ効果が由来しています。要するに、本物の薬だと偽って全く効果のない疑似薬を投与したということになります。
3か月の実験ですが、結果を見ると明白です。プラセボ群は全く変化なし。オキシメトロン50mg摂取した2群は3.3kg、100mgの3群は4.2kgも増加しているのです。ちなみに、この間、この実験に参加したモニターは一切トレーニングをしておりません。
つまり、トレーニングなしでオキシメトロンを摂取し続けただけで3か月後には筋肉が4kgも増加したというのです。必死でトレーニングを頑張っても3か月で4kgも筋肉量を増やすのは結構難しいです。それを考えると非常にバルクアップの効果が高いのだと思います。
2.脂肪燃焼効果
筋肉が増えればそれだけ基礎代謝が増加することにもなりますので、体脂肪が燃焼されるのもわかります。上記の文献のように実験では、プラセボ群は0.2kgの脂肪量が増加しています。ところが、50mgの2群は-1.7kg、100gの3群は-2.2kgの減少が見られました。このことからオキシメトロンを摂取するだけで体脂肪も燃焼することがわかりました。
3.筋力アップ
飲むだけで筋肉力が増えるのか?かなり疑わしい話しかもしれませんが、それを可能にするのがアナボリックステロイドです。全く運動をしていないのにこの結果です。50mgを摂取続けた2群は、チェストプレス+8.2kg、ラットプルダウン8.8kg、100mgを摂取した3群はチェストプレス+13.9kg、ラットプルダウン+18.4kgとなりました。
いかがでしょうか?全く運動を行っていない高齢者がオキシメトロンを3か月間飲み続けたことにより生まれた結果です。体脂肪率も減少。筋肉量も増加、筋力もアップ。トレーニングと組み合わせればさらに素晴らしい効果を期待できるステロイドだと考えられます。
安全に使おう!「オキシメトロン」で効果を出す飲み方について。

1.長くても12週間まで
筋肉増強のサイクルを考えると一定期間は飲み続けないとさほど効果は得られないと考えられます。ただ、だからと言ってプロテインやほかのサプリメントのように半永久的に飲んでもよいような栄養剤とは異なります。ステロイド薬ですので期間を決めます。その期間を終えたら筋肉を維持するためのトレーニングを行う。プロテイン、HMB、BCAA、グルタミンなどのアミノ酸で作り上げた筋肉を維持することに努めるべきです。
2.摂取量は1日50mgまで
副作用の影響を考えたときにできれば50mgまでにしておきましょう。また、人によって合う合わないがあります。少し飲んだだけでニキビが酷くなった、体調がすぐれなくなったなどの声もありますので、まずは少量。
10~20mgから初めて見て何も問題がなければ徐々に量を増やしていく。もし、何か持病がある。医師から薬を処方してもらっているなど思い当たることがあれば一度担当医にご相談することをおすすめします。
そして、バルクアップを目指すとか筋肉を大きくしたいと考えているなら100mgのほうが効果が期待できますが、50mgのチームと比べると肝臓の数値の悪化が二倍以上も増えてしまいます。
3.タンパク質を摂取する
タンパク質同化ステロイドになりますので、摂取するタンパク質がなければ大きくすることはできないです。材料がなければどうにもならないということです。ステロイド使用のボディビルダーだって別にプロテインを飲んでいます。ですから、ステロイドは飲む。だけど、高たんぱくな食生活は意識するようにしましょう。
4.トレーニングをする
確かに筋力トレーニングをしなくても筋肉は増やせるという明らかなデータがここにあります。しかし、実際のところ筋力を増強する。筋肉量を増やすとなれば超回復の原理無視できないでしょう。
考えてみてください。ミスターオリンピアに出場するボディビルダーがステロイドを使用するとしても筋トレをさぼるかと言ったらそんなことはありません。筋肉痛になるぐらい強い負荷をかけるトレーニングを行い続けることによって筋肉は大きくなります。
まあ、どこまで大きくしたいか?きつくてもトレーニング効果が大きいほうが良いのか?楽して何もしないで筋肉をつけなたいのか?それぞれの目的によってこの辺も変わってくるでしょう。ただ、筋トレをしたほうが筋肉は大きくなるはずです。
私がオキシメトロンを紹介しない理由。

いかがでしたか?本日は筋肉増強剤のオキシメトロンについてお話ししました。日本でも普通に購入できるサプリメントではあります。ブログでも紹介されている人がいますが、問題はそれを国が承認しているかどうか?
私も薬事法についてはそこまで詳しくはありませんので断言することはできませんが、まず、オキシメトロンは医薬部外品ではなく医薬品に分類されます。なぜなら、ステロイドなわけですから薬になります。
未承認医薬品を個人輸入するのは問題ないらしいのですが、薬事法14条に基づいく「薬事法14条に基づく製造販売の承認を得ていない医薬品」に当たりますので販売することは正直アウトらしいのです。
それを広告で宣伝するだけでもブラックになるらしいので、当サイトでは紹介しておりません。もちろん、オキシポロンという商品が未承認医薬品でなければよいのですが、それを証明するものが見当たらなかったので…
まあ、いずれにしろアナボリックステロイドは、胸が女性のようになる、男性ホルモン減少、コレステロール値の増加、肝臓への負担、頭髪が薄くなる、副作用もありますので気軽に飲めるものではないです。だから12週間までということが推奨されているのですが、いきなりアナボリックステロイドに手を出すなら、とりあえずHMBとかで頑張ったほうが危険性はありません。