本日は縄跳びの消費カロリーとダイエット効果について焦点を当ててみたいと思います。
体を絞り込もうと考えている人が思いつくのはやはり有酸素運動でしょう。ボクサーも減量中に一生懸命走り込み、縄跳びなど有酸素運動を頑張っているイメージがあります。しかも、ボクサーの行う縄跳びって普通の人が行うモノとは違うんです。
飛び方は、駆け足飛びで行う人が多いかと思いますが、そもそも、縄跳びのグリップが重たいんです。そのため、普通の縄跳びを行うよりも肩の力を使いますからエネルギーの消費量が全然違うんですね。
私も学生のころに減量を行うときに縄跳びにチャレンジしたことがあります。普通の飛び方であれば1000回ぐらいそこまで難しくはなく、毎日3km走ることができる持久力があれば簡単でした。
このように、縄跳びは「痩せるための運動」という印象が強いのですが、実際に縄跳びをやって痩せることができるのでしょうか?そこで、個人的な経験を交えながら縄跳びの消費カロリーなどを考慮して痩せるものなのか?思ったことを書いてみました。
縄跳びで痩せる人もいれば痩せない人もいます。

縄跳びをダイエットの有酸素運動として取り入れるのは問題ないと思います。実際に縄跳びを実践して痩せることができたという人もいます。しかし、その一方で全然痩せないという人もいます。さて、その差は一体何か?
1.消費カロリー
私たちが使うような縄跳び。小学生や中学生が使用している縄跳びというのはグリップがプラスチックでできており中は空洞ですので非常に軽いです。しかし、ボクサーが使うような縄跳びはその中に200gのウエイトが仕込まれています。
ウエイトの重さもこれ以上だったり、これ以下だったり様々ありますが僕が使ったことがあるのは200gのものでした。ですから、疲労度も消費カロリーも全く違うのです。もし、通常の縄跳びを行うとどれぐらいの消費カロリーなのでしょうか?
体重(kg)×0.1532×時間(分)×補正係数
※補正係数一覧
男性20代:1.00
男性30代:0.96
男性40代:0.94
女性20代:0.95
女性30代:0.87
女性40代:0.85
計算式はこのようになります。たとえば、20代、体重60kgの男性が縄跳びを60分間行うとすると、「60kg×0.1532×60分×1.00=551.52kcal」となります。意外と消費カロリーは高いですね。tだ、さすがにランニングほどではありません。
それよりもワンランク下のジョギングレベルの消費カロリーは期待できます。しかし、実際この通りのエネルギーを消費することができるのか?というと、かなり難しいことだと思います。
なぜならば、ジョギングやランニングは一定のスピードで走り続けることは比較的簡単です。走行系の有酸素運動は全身の筋肉をバランスよく使うので全身に負荷を分散するという意味では長時間走り続けることは難なくできるわけです。
ところが、縄跳びの場合は負荷がかかるのはふくらはぎ、ひざがメインです。それこそ駆け足飛びの場合は片足ジャンプでスタートしますのでがっつりと足に負荷がかかるような有酸素運動でエネルギーを全身に分散数るのが困難です。
そのため、60分も行うとなると地獄です。次第にふくらはぎにいやらしい痛みが生じてきます。自重トレーニングのカーフレイズに慣れていない人は長時間の縄跳びはかなりきつい運動になるかもしれません。そのため、60分の実践を行う前に途中でやめてしまう。休憩を入れて再開。と、初めは気合いを入れて頑張ろうと思ってもだらだらやってしまう可能性があります。
ボクサーや常日頃から縄跳びでふくらはぎやひざを鍛えこんでいない人でないと持続は難しいかなと思います。せいぜい、30分もやれば頑張ったといえます。まあ、ひざへの負担が大きなトレーニングですので長時間はおすすめしません。
2.消費カロリーを期待してはならぬ
これは運動全般的に言える話になりますが、運動からの消費カロリーはプロアスリートでない限り期待してはいけません。厳密にいえばプロアスリートと同じぐらいの運動量を行っていない限りは…
プロアスリートの場合はトレーニングが仕事になりますから毎日10時間以上も行ったりします。それであれば、消費カロリーは4000kcal、5000kcalとなります。ところが、1~2時間ほどしかない短時間のトレーニングでどうやってたくさんのエネルギーを燃焼するか?
現実的に考えてほどんと不可能に近い話になります。ほとんどの人は毎日ジムのトレーニングで1000kcalも燃焼できていないでしょう。体重60kgで15km走行したとしても1000kcalも燃やせません。それぐらい大変なことなんです。
逆に、運動による消費カロリーを期待しすぎている人は痩せにくいかもしれません。なぜかというと、ここでもお話ししたように、「簡単に痩せる方法はこれ!置き換えダイエットで-10kgを実現する。」
脂肪1kgあたり7200kcalです。限られた時間内の有酸素運動でそれを燃やすとなると月に1~2kgが限界です。ですから、こういった有酸素運動は基礎代謝を上げるとか、おまけで少々脂肪がも痩せればよいかなぐらいで考えるべきです。
3.エネルギーの摂取を抑えることのほうが重要
今までの話からも有酸素運動で脂肪を劇的に落とすということは無理だということがご理解いただけたかと思います。もし、それで痩せたいなら仕事を辞めてどこかのスポーツ団体、格闘技事務などに所属して朝から晩まで練習をすることです。
そうすれば、運動でも十分すぎるぐらいのエネルギーを燃焼することができますが、ほとんどの方は無理でしょう。なので、短時間の限られた時間内に効率的に痩せるという方法を実践していきましょう。
そのためには、最低でも「摂取カロリー:消費カロリー=4:6」にしなくてはいけません。当然、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまってはエネルギーは蓄積されてしまいますからね。
ちなみに、成人男性が1日の生活で燃焼できる消費カロリーは約2500kcalといわれています。これは、呼吸、食事、日常生活における運動、基礎代謝から燃焼されるトータルのエネルギーの数値になります。
普通の人で大体これぐらいなので、倉庫業で毎日体を動かし続けるとか、建築業で力仕事ばかりという人であればこれよりも消費カロリーは大きくなります。これとプラスして運動による消費カロリーと考えれば大体3000kcalほどになるわけです。
なので、摂取カロリーを2500kcal~2700kcalに抑えておくことです。逆に抑えすぎてしまい、エネルギー不足になりますと今度は筋肉を分解することになりかねませんのでここのバランスをうまく調整することが重要になります。
縄跳びダイエットについてまとめ

いかがでしたか?今回は縄跳びダイエットについて思ったことを好き勝手書いてみました。これは縄跳びダイエットにだけに限らず有酸素運動、筋力トレーニングすべてにおいていえるポイントなのです。
運動に比重を置くのはプロアスリートか暇人。私たちのように仕事を持っていて朝から晩まではどこかで務めている一般人にとって長時間の運動は行いたくても無理な話です。そこで、効率的に脂肪を燃やす。
脂肪を減らしていくなら運動はおまけです。それよりも、基礎代謝や毎日の生活で燃焼できる消費カロリーをメインに考えるべきなのです。それを考えたときに、やるべきことは、カロリーを過剰に摂取しない。
糖質を過剰に摂取しないことです。だからと言って、あまりにも制限を行いすぎてしまいますと血中を流れる糖度が基準値以下になりエネルギー不足に陥ります。そうなるとエネルギーを作るため筋肉を分解してブドウ糖を産生します。これは明らかにマイナス効果なので過剰にやりすぎないように注意しましょう。