ボディビルディングやフィジークの大会で良い結果を出すために一生懸命トレーニングをする。それはそれで素晴らしいことです。しかし、人によってトレーニングをどのように捉えるか?ここもポイントだと思うのです。
肉体美を競うためにやっている人もいれば、挙上量を増やすためにひたすらやっている人、何かスポーツをやっていてその一環でウエイトトレーニングを取り入れている人、単純に趣味で体を鍛えているだけの人。。。
むしろ、ガチで体を絞り込んでいる人よりはこーいう人たちのほうが多いと思います。ちなみに、私も肉体美というよりかは、挙上量を増やしたいだけ。それをやっていると勝手に体つきが良くなるって感じですかね。
ただ、そんないい加減な気持ちでトレーニングをしていてもポイントさえ守っていれば結果が出てしまうという悲しい事実。毎日ジムに通って頑張ってもなかなか結果が出ない人もいれば、アルコールはガンガン飲んで、おいしいものをバクバク食べて結果を出している人もいるのが筋トレって面白い世界です。
例えば、ユーチューバーのくそしばさん。名前を変えてくうしばさんとなりましたが、この人がセンスが凄すぎるというかダイエットのために筋トレをしているだけなのにパワーリフターのトップクラス並みに強い力を持っています。
くそしば?くうしば?誰ですか?

1.本業はトラック野郎
くそしばさんの動画は面白い。なんていうか、トークが軽快。テンポよくハナシを進めていくからお笑い芸人みたい。しかし、くそしばさんはコンビニ店員ぐらいはやったことがあるそうですが、そこまで接客業を経験したことはないそうです。
5~6年前にトレーラーの運転手に転職するため教習所で免許を取ります。それから現在に至るわけですが、やはり肉体労働、ブラック企業ということもありほかの仕事と比較すると収入は良いらしいです。
もちろん、賞与を入れてでしょうが年収で600万円ほどだそうです。これでしっかりと週休二日の休みをとることができるのでブラックとはいえ、トレーラーの運転に不満がなければよいのではないでしょうか?
くそしばさんも収入自体は多いからおいしいものをたくさん食べられるし、筋トレに関しても高い器具を購入することもできているし、サプリメントでも結構お金を使っているので生活自体はかなり満足されているようです。
2.友達に進められて筋トレをスタート
くそしばさんの動画を見ている方であればわかると思いますが、匠さんというお友達がいまして、その人にトレーニングを進められたのです。そして、パワーラックもお高いものを購入してホームジムのトレーニングを始めます。
そして、トレーニングの素晴らしさを教えてくれた匠さんをすぐに抜いてしまいます。体重50kg代のガリガリの状態からスタートして3年ぐらいやっていますけど今では70kgオーバー。腕なんか物すおごく太くてパッと見の存在感が凄いですよね。
くそしばは何故凄いトレーニーだといえるのだろうか?
1.握力を軽く70kgを超えてしまう
くそしばさんの前腕はものすごく太いです。まるでポパイのよう。ガリガリの状態からどういうトレーニングをしたらこんな腕になるのか、とても気になりますけど、動画を拝見する限りはリストカールやハンマーカールはやっていました。
しかし、それだけでここまで太くなるものか?握力に関しても70kgオーバーです。COCのハンドグリッパーでがっつりと鍛えこまない限りなかなか突破できる数値ではないと思いますが、動画でCOCを紹介したことはないと思います。
ただ、紹介しないだけでこっそりとやっていたのかもせれませんし、それか、フリーウエイトで自然に鍛えられている?でも、握力勝負の時にセスさんなどほかのトレーニーよりも圧倒的に強かった、バーベルを持っているだけでそこまで強くなるとは思えない。ここは謎ですよね…
2.ベンチプレス160kgを数年で突破してしまう才能
トレーニングをスタートして本当に数年程度でベンチプレス160kgを突破してしまいました。しかも、フォームも崩れてはいません。よくある尻上げとかは一切しません。お尻、肩は完全にベンチにつけた状態で持ち上げています。
この体重と、この大胸筋でよくここまで簡単に160kgのバーベルを持ち上げることができるのはおそらく神経系が発達しているからだと思います。常にマックス重量にチャレンジしていると筋肉はそこまで大きくはなりませんが、脳が神経の解除を行います。
強い力を受けるため、もっと強い力がないとダメだと判断して神経の制御を少し開発するのが神経のリミッターを外すなんて言いますけどまさにそれです。正直、10年トレーニングを積んでもベンチプレス160kg突破できない人だっています。というか、そーいう人がほとんどだと思います。
パワーリフターの渋谷優輝さんですらベンチプレス155kgがマックスです。つまり、パワーリフターのトップクラスの選手と同等のレベルのベンチプレスということです。しかも、トレーナーを一切つけず、ホームトレーニングでこれを達成するということが凄い。
3.スクワット180kgを超えている
パワーリフターと比較するとそこまでの重量ではありません。トップのパワーリフターであれば60kg、70kg代でも200kgぐらいは超えている選手はまあまあいますからね。しかし、一般人の視点で見るとスクワット180kgはすごい。
それに、マックスじゃないですからね。それを何回かやるんです。実際にマックスだとどれぐらいの重量を持ち上げることができるのかはわかりませんが、200kg行かないぐらいは挙がるんじゃないかと思います。
もちろん、これは1年近く前の話なのでくそしばさん曰く筋トレは最近筋トレ動画を上げないだけで別にさぼっているわけではないと言っていましたのでトレーニングは休まずやっているとは思います。もしかしたら、ビッグスリーの挙上量は前よりも増えている可能性はありますね。
4.弱点もある
しかし、自重トレーニングには弱いんです。ベンチプレス160kgとか普通に持ち上げるけど腕立て伏せが50回もできない。つまりは、白筋が発達していて、赤筋が非常に弱いのがうかがえます。確かに動画を見ている限りですと、ウエイトトレーニングしかやっていませんからね。。。
くそしばが高重量を持ち上げる秘密とは?

なぜ、くそしばさんがトップのパワーリフター以上にベンチプレスを持ち上げたり、フィジークで活躍している選手たちよりも重たい重量を挙げることができるのか?ネット上でも「おかしいだろ。」「なんであの体型であんな重量を挙げられんだ!?」
という声が見受けられました。確かに、小池友仁さんのような日本人離れしたマッチョでもようやくベンチプレス200kg上げられないぐらいです。しかし、くそしばさんは70kg程度でベンチプレス160kgを挙げてしまうんです。
先ほどのお話のように神経が発達しているのと、もう一つ考えることができるのは、体格が小さいから。くそしばさんは話によれば身長166㎝程度らしいですね。身長が低いと挙上量が逆に下がるのではないかと思う人も多いのですが、
体格が小さくて筋肉がしっかりとしているほうが挙上量は挙がるはず。なぜなら、可動域が狭くなるから。身長180㎝体重70kgの人の可動域と身長166㎝体重70kgの人の可動域では全然違います。手が長い分力を使わないといけません。
だけど、手が短ければその分力を使う必要もないし、身長が低い分筋肉が太くなりますからエネルギーも集中させやすいです。ですから、重たい重量を挙げられるのはもしかしたら身長も大きく関係しているのではないかなと思います。
くそしばは本気を出していないけどこの結果。。。

くそしばさんが凄すぎると思うのは、「本気を出していない!」こんなことをいうと少し勘違いされるかもしれませんが、個人的にくそしばさんは本気を出していないと思います。要するに、趣味でやっている程度のもの。
筋トレしても普通にアルコールは飲むし、ご飯だって何か制限するということはなくジャンクフードをガンガン食べちゃっています。フィジークに活躍するyoutuberをみると料理もしっかりとこだわっていますよね。
しかし、くそしばさんはそーいうことはしません。好きなものを食べて、好きな風に生活するスタイルです。それなのに、これほどまでの結果を出せる人はなかなかいないと思います。逆に考えれば絞りすぎて筋肉を落として弱くなる。
けれども、くそしばさんの場合は好きなものを食べるから絞りすぎるということは少ないのかもしれません。趣味ではありますが夏になると体を絞る傾向にあります。それで、失敗することもあるようですが、強い体を作っているのはおそらく食べるから。
くそしばはにわかトレーニー

フィジークやベストボディがはやっていますけれども、くそしばさんがおすすめしているにわかトレーニーというのもよいのではないしょうか。にわかとはつまりは本気ではない。大会に出場するためにトレーニングを頑張ったり食事制限を行う。
これもこれでよいですが、にわかにテキトーに頑張ってもくそしばさんのようになれるかもしれません。だからといって、だらだら筋トレをするということではありません。やるときはしっかりとやる。食べるときはしっかりと食べる。
だけど、大会にでる選手のように筋肉の形をしっかりと整えたり、美しい肉体改造を追及したり、食事制限をどうするとか、プロ並みに考えることをしなくても強いカラダは手に入れるということです。これはこれでまた面白いカテゴリーですよね。