「着ているだけでトレーニング効果が期待できる加圧シャツ」というものが存在しているのは事実です。
そして、加圧シャツとトレーニングを組み合わせればさらに効果的なので、ジムに通っている人がトレーニングウェアとして購入することもよくあります。
加圧シャツは着るだけで筋肉がつくという代物ですが、もしかしたらあなたの食事次第では筋肉がつかないかもしれません。
実は筋肉をつける上で食事は非常に大きな比重を占めるポイントになります。
それは、当然のことでしょう。
第一に筋肉は何でできていると思いますか?
そうです、タンパク質で構成されているのです。
なので、タンパク質が足りていないと筋肉を肥大することは難しいのです。
「毎日カップ麺しか食べていない。」
「コンビニ弁当しか食べていない。」
「ファーストフード中心な食生活。」
これですと、1日に必要なタンパク質の摂取量が満たされていないので加圧シャツを着たところで、筋肉の材料となるタンパク質が足りていないため、がりがりに痩せてしまいます。
そこで、こちらの記事では筋肉とタンパク質の関係についてお話ししたいと思います。
筋肉は増えるだけではなく減るものでもある

筋肉をつけることばかりに意識が行きがちですが、減らさないことも頭に入れておきましょう。
私たちの体は水、タンパク質、脂質で構成されているのです。
そしてこれらは常に流動しています。
細胞は生ものですから、入れ替わりをおこなわなければ腐ってしまいます。
そのため常に代謝をくり返しているのです。
私たちの体のタンパク質は、筋肉だけではなく、内臓、器官、ホルモン、血液、皮膚、髪の毛などこれらすべてがタンパク質でできているのです。
また、タンパク質というのは重要な部分から優先的に使われるため、骨格筋よりも内臓だったり、器官、血液、ホルモン…など、命にかかわるものを体は優先します。
つまりタンパク質の摂取量が十分に満たされなければ、筋肉は分解されて、重要な内臓部分の代謝として使われるのです。
よって、加圧シャツを着るのもよいですが、タンパク質の摂取量を意識することは筋増強やダイエットにおいて非常に重要になります。
1.1日に必要なたんぱく質とは?
1日あたり必要なたんぱく質は最低でも体重×0.001です。
つまり、体重が50kgの人であれば最低でも50gのタンパク質を摂取する必要があるということです。
これでようやく体中の代謝に間に合うレベルなので、加圧シャツでムキムキになりたいならばもう少し摂取したほうがいいですね。
2.タンパク質を摂取するには?
それではタンパク質を摂取するにはどうすればよいのでしょうか?
肉を食べているから大丈夫?
毎日タンパク質豊富な生卵を食べているから大丈夫?
お豆腐をたくさん食べているから大丈夫?
確かにこれらはタンパク質が豊富な食品ではありますが、それ自体がタンパク質ではありませんので摂取量に限界が生じます。
たとえば、豆腐でタンパク質を満たそうとなると毎日10丁以上は食べないと間に合いません。
確かに豆腐はタンパク質が豊富な食品ではありますが、ほとんどが水分です。
肉や魚も同じです。
生の状態だと100g以上のタンパク質があったとしても、水分を抜くと本当にわずかしか残りません。
そのため、お肉を食べるにしても4kgも食べないといけなかったりします。
そうなると別な病気にかかるリスクもありますし、何よりもお金がかかってしまいます。
肉を毎日4kg食べるのは現実的ではありませんよね。
そこで、体つくりを考えるならばプロテインなどのタンパク質、BCAAやHMBといったアミノ酸サプリメントを活用するのが簡単ですし経済的です。
3.空腹を避ける
ダイエットを考えているなら少し話が変わってきますが、純粋に筋肉をつけたいならば、できるだけ空腹を避けることがポイントです。
なぜなら、空腹時というのは筋肉が分解されやすくなるからです。
脳が活動するためにはブドウ糖が必要です。
これ以外に脳を動かす燃料はないのです。
もし、血中の糖度が低下して脳への供給が十分に満たない場合は筋肉を分解してブドウ糖に変換します。
これを知らずに、間違えた低インシュリンダイエットを続けていると、知らず知らずのうちに筋肉が細くなっていく。
いくら加圧の力で筋肉が付きやすい体質にしていたとしても筋増強は難しいのです。
4.空腹時で運動はしない
お腹が減っている時に有酸素運動だったりトレーニングをするとダイエット効果は非常に高いです。
なぜかとうと、血中に糖が十分に回っていないので燃焼できるエネルギーとなるのは、脂肪とタンパク質だからです。
糖質ではなく、脂質が優先的に燃やされるということを考えると、ある意味すごいダイエット効果を期待できるでしょう。
しかし、これでダイエットに成功したとしても体つくりにおいてはプラスにはなりません。
なぜなら、体重を体脂肪計で確認してみると、前回よりも筋肉量も減っているからです。
なので、このやり方は確かに脂肪も落ちますが筋肉も落ちるという困ったやり方です。
それでも良いならやってもいいと思いますが、ムキムキになりたいとかバルクアップを目指したいならばおすすめしません。
5.運動後は分解が盛んになる
トレーニングをしている最中、トレーニング終了後というのは筋肉が最も分解されやすいときといってもよいです。
基本的に筋肉をしごくということは、それだけ筋肉を使っているということになりますから分解も促されるのです。
これの対策としては、運動前に血中の糖度、アミノ酸濃度を十分に満たしておくことです。
よって、
- トレーニング前に甘いものを少し摂取する
- BCAA、HMBなどのアミノ酸サプリメントを摂取する
余裕があればトレーニングを終えた後にもアミノ酸サプリメントを摂取しておくと、激しい運動による筋肉分解を抑制することができるのです。
まずは筋肉を分解させない生活を送ること

「よっしゃ!加圧シャツを着まくって筋肉付けるぞ!」
「トレーニングを頑張ってムキムキになるぞ!」
「夏に向けて今からジムに入会だ!」
など、4月といえば気合いの入る時期でもありますが、もし筋肉を増やしたいならば、まずは筋肉を減らさないためにはどうすればよいか?これを考える必要があるのです。
たとえば、バケツに小さい穴が開いていたとします。
そこに水を注ぎ続けたとしても、いつまでたってもバケツを満タンにすることはできません。
これと同じ話で、筋肉をつけようと努力をしたとしても、普段の生活から明らかに筋肉を減らす要素があれば、筋肉が増えるわけがないのです。
ですから、筋肉を大きくしたい!バルクアップを目指したい!となればどういった食生活を送ればよいのか?普段から考えて自分なりに研究していくことが大切になるのです。