HMBサプリメントとプロテインは違う?両方必要だと思う理由。

巷で話題の、『HMB』と呼ばれるサプリメント。実はこのサプリメントはBCAAと同じような感じで昔からありました。ただ、最近はやり始めたのは広告の影響ではないだろうかと個人的には思います。

「プロテインは必要なし!」

「飲むだけで筋肉がつく!」

「運動はしなくていい!」

「1粒でプロテイン20倍の効果!」

など、凄い大げさな広告コピーが目立ちます。しかし、「飲むだけで筋肉がつく。」とういのは筋肉増強剤。アナボリックステロイドとかそういった類のものです。正直、HMBサプリメントにはそのような効果はありません。

「えっじゃあHMBじゃ筋肉つかないの?」

「HMBって詐欺なんですか?」

というのも違います。確かに筋肉増強効果はあります。また、プロテインを飲むとカロリーオーバーになるからやめておいたほうがいいという書き込みもありましたがそれも違います。そこで、こちらではHMBをどう使うか?これについて書いてみたいと思います。

HMBは筋トレありきで効果を発揮する

そもそも、HMBとは必須アミノ酸のロイシンが体内合成されたものです。筋肉が肥大する仕組みをざっくりと説明すると、「筋トレ」→「筋繊維損傷」→「アミノ酸補給」→「再生」このようなイメージです。

皮膚の上に切り傷をつける。それが治ると少し膨れ上がった感じで皮膚化します。これと似たような感じのことが筋肉細胞の中で起こっているのです。ここで、筋細胞を修復するときに、HMBが使われるのです。

これをプロテインから摂ると摂取量が少ないためHMBを使ったほうが効率的ですよ。ということなのです。なので、トレーニングをしないでHMBを摂取しても筋肉の増強としては効果がないです。

筋肉痛のときや筋トレ時に効果を発揮します。そうではないときに飲めば細胞の代謝やエネルギーとして使われるだけです。飲むだけで効果を発揮するというのはアミノ酸ではなくそれはもうアナボリックステロイドです。

オキシメトロン・オキシポロンの筋肉増強効果を高める飲み方について。

さすがに、このようにトレーニングなしでタンパク質を合成する力はないので現在筋力トレーニングを行っている人が飲んだほうがその効果は大きくなるだろうと考えられます。

HMBを飲んでいればプロテインは必要ないのか?

もしかしたら、HMBだけでも筋肉の修復を期待することはできるかもしれません。しかし、プロテインを飲むことをおすすめします。なぜなら、筋肉に関係しているアミノ酸は他にもありますし、間接的に筋肉を成長させるアミノ酸はいろいろあります。

そのため、アミノ酸のバランスを整えるためにプロテインは必要なのです。たとえば、筋肉のほかに、内臓、血液、血管、ホルモン、骨、皮膚、髪の毛…私たち人間の細胞はすべてタンパク質が含まれています。

それぞ対応したアミノ酸が必要になりますからHMBだけではアミノ酸のバランスは不安定になります。確かに肉、卵、大豆など高たんぱくな食事をしていればある程度はタンパク質は摂取できます。

しかし、食品からタンパク質を摂取するとなると、ヒレ肉4kgとかそのレベルになります。これを食べ続けてしまったら絶対に体に悪いです…なので、体重の1/1000は最低ライン。それを簡単に摂取できるのがプロテインです。

プロテインのメリット&デメリット

メリット

プロテインのメリットは全体的なアミノ酸バランスを整えることができるところです。人間は体内で合成することが不可能な9つのアミノ酸。それが必須アミノ酸になるのですが、食事から摂取するのはなかなか難しいです。

それこそ、現代人のような偏った食生活であればほぼ必須アミノ酸のすべてを摂れていない可能性は高いです。筋肉だけではなく全体のアミノ酸の供給量を満たすことで間接的に筋肉にも効果を発揮してくれるのです。

例えば、ホルモン、血液、神経、骨、こういったものは筋肉増強や筋力アップに大きくかかわってきますが、HMBではなくほかのアミノ酸が必要になりますよね。ビタミン、ミネラルと同じ理屈でどれか一つだけ摂取してもせっかくの効果も半減してしまうのと同じです。

デメリット

逆に、プロテインにも弱点はあります。それは、アミノ酸の前段階のタンパク質になりますから消化吸収の過程に時間をかけてしまいます。吸収率の高い、ホエイ、エッグ、ビーフなどのプロテインでも1時間はかかります。

さすがに思いっきり体を追い込んだ後にプロテインを飲む。その1時間後にようやく吸収されていくというのでは分解が促されてしまいます。なので、この辺は何とかしたいところですよね。

HMBのメリット&デメリット

メリット

HMBはピンポイントで筋肉に効いてくれるということです。損傷された筋肉を再生するには、HMBが体内で合成されたロイシンの存在が必要になります。それを、一粒飲むだけでプロテインの20倍なのはとてもありがたいです。

そして、もう一つは吸収速度です。HMBはアミノ酸が合成された最後の段階なのでわざわざ体内の中で消化分解する必要もないのです。つまり、タンパク質→アミノ酸→HMBという過程をいきなりすっ飛ばして摂取できるから吸収速度が速いという仕組みです。

デメリット

HMBの問題点は単体しかないということです。ロイシンだけを摂取しても筋細胞の再生には効果を発揮しますが、それ以外のアミノ酸を構成するうえでは不十分です。筋トレには成長ホルモン、そして、筋肉をパンプアップさせるために血液を送り込む必要があります。

ホルモンを作るアミノ酸、血液を作るアミノ酸は全く別なものです。もっといえば、アミノ酸の吸収率を上げるならビタミン、ミネラル、脂質などほかの栄養素も必要になりますからどう考えてもHMBだけで何とかなるものでもないのです。

重要なのはそれぞれをうまく使いこなすこと

結果を出すならそれぞれをうまく使いこなすことです。正直、サプリメントを愛用しているアスリートの中でプロテインを飲まずにHMBしか飲んでいないという人は少数です。個人的にはあんまり聞いたことはないです。

何故なら、パフォーマンスを向上させるためには全体のバランスというのは絶対に重要だからです。そこで、どうするのがベストなのか?ポイントはプロテインをベースとしてその上で、HMBを活用するということです。

プロテインで毎日必要量のタンパク質を摂取します。最低でも、「体重×0.001=摂取量」これぐらいは飲んでください。これぐらい摂取するとちょうど体全体にタンパク質が行き届く形となります。

これが出来たら、トレーニング前、後、など筋肉が損傷することを考慮して摂取する。そして、もう一つは空腹時です。空腹時は筋肉の分解が行われやすいのでここで糖質と一緒にHMBを摂取することで筋肉の分解を大きく抑えることができるわけです。

広告は大げさですが、トレーニングをしなければHMBを飲む意味はあんまりないです。このようにトレーニングをしている。どのように活用するのか?これによりHMBは効果を発揮します。HMBに関してはこちらでレビューしてますのでよかったら参考にしてみてください。

スマートマッスルHMBを購入!効果があるのか検証レビューします。

2017.06.15
パーソナルトレーニングジム-24/7

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