日本でもとあるサイトで取引ができるのですが、主成分はメタンジエノン。メダナボルという商品が販売されています。ダイアナボルが有名になったのもロシアのオリンピック選手がとあるステロイドを使用し金メダルを獲得!圧倒的な力を見せつけ他国の追随を許しませんでした。
これを黙ってみていなかったのがアメリカです。自分らもこれに対抗するためにシバ社がアナボリックステロイドの開発をスタート。そして、完成したのがダイアナボルというアナボリックステロイドです。
それ以降、多くのスポーツ選手、アスリートが使用してきたステロイドとなりましたのでかなり有名なのです。たとえば、ハリウッドスターのアーノルド・シュワルツェネッガー、シルベスター・スタローンなどが使用していたことでも有名です。
ダイアナボルの筋肉増強効果はどれほどか?

ダイアナボルは1980年代に製造が中止されました。そのため、データーがしっかりとしている文献が少ないです。その中でもアメリカの論文ですがなかなか面白いことが書かれてあるものが見つかりましたのでシェアしたいと思います。
運動トレーニングを受けている男性のパフォーマンスと体組成に及ぼすメタンジエノンの影響。
運動訓練を受けている男性に対するメタンジエノン(Dianabol)の効果についての以前の研究では、強度とパフォーマンスは向上しましたが、被験者がプラセボを服用していたときよりも有意に増加しませんでした。しかし、被験者は、体全体のカリウムおよび筋肉の大きさの増加とともに、薬物に対してより多くの体重を得た。筋肉が正常組織または細胞内液を獲得したかどうかは未だに疑問が残っている。これらの可能性を区別するために、通常の訓練で7人の体重持持者を対象とし、全身窒素の測定を含む試験を繰り返した。以前と同じように、二重盲検交叉実験においてプラセボと交互に100mgのメタンジエノンを投与した。治療期間は6週間続き、間隔は6週間であった。体重、カリウムと窒素、筋肉の大きさ、脚のパフォーマンスと筋力は、訓練中は薬物投与中に有意に増加したが、プラセボ期間では増加しなかった。体重増加の発見は、体重増加が細胞内液だけではないことを示唆した。体カリウム(436±SEM 41 mmol)と窒素(255±69 g)の増加は体重増加(2.3±0.4 kg)に比例して大きすぎて、これは正常の増加に起因する筋肉または他の痩せた組織であり、窒素に富むリン酸塩のない物質の獲得を意味する。メタンジエノンのこの作用は同化作用として記述されるかもしれないが、産生される体重増加は正常な筋肉ではない。
要するにどういうこと?
上記は、海外の文献をGoogleの翻訳機能で日本語に直訳したものです。この実験は6週間の期間で行いました。参加者は男性トレーニー11名。プラセボという見せかけの薬を飲むグループと、本物のダイアナボルを飲むグループに分けられました。
6週間経過した結果によれば、ダイアナボルを摂取し続けたグループは平均して3.13kgの筋肉量増。それに対してプラセボグループは、0.3kgしか筋肉量が増えませんでいた。たった2か月で筋肉量を3kg以上も増やせるのは恐ろしくすごいことです。
私も2年間週3回30分のトレーニングでようやく10kg増加できましたが、それだけ筋肉を増やすのには時間をかける必要があるのに、それが短縮化できるのがアナボリックステロイドの力なのでしょう。
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ダイアナボルの筋肥大効果について
しかし、トレーニングを普段から行い、体が筋肥大に慣れている人は、ダイアナボルを摂取しても筋肥大の効果は少なくなるといわれています。逆に、トレーニングなどを行っておらず筋肥大に体が慣れていない普通の男性が使用した場合。。。
これに関しても、たくさんのデーターがあるわけではないので何とも言えないところがありますが、海外で運動をほとんどしていない男性が、5週間ダイアナボルを毎日20mg投与し続けた結果、筋肉量が7~10kgほど増えたといいます。
ですので、ダイアナボル自体は効果的なアナボリックステロイドであるということがわかりました。もちろん、何もせずに飲むのではなく、たくさんのタンパク質を摂取し、トレーニングを行うことでその効果も伸びるでしょう。
ダイアナボルから生じる副作用とは?

アナボリックステロイドで忘れてはいけないのが「副作用」の存在です。当然、ステロイドですのでサプリメントと違い副作用があります。その副作用についてまとめてみましたので投与を考えているなら参考にしてみてください。
1.テストステロンの低下
これは、アナボリックステロイド全般的にいえることです。何故、アナボリックステロイドはテストステロンを低下させるのか?テストステロンは筋肉を増やすうえで必要なホルモンになりますが、アナボリックステロイドを投与すると十分なテストステロンが作られます。そのため、脳が「これ以上テストステロンは必要ない。」と分泌を制限してしまうのです。たとえばこの文献。
強力なアナボリックステロイド、メタンジエノン(1日当たり5および10mg)、および非常に弱いアンドロゲンおよびホルモン前駆体、デヒドロエピアンドロステロンスルフェート(DHEAS、20および40mg /日)およびプラセボによる血漿テストステロンに対する1ヶ月間の治療効果、LHおよびFSHレベル、赤血球体積および赤血球2,3-ジホスホグリセリン酸(2,3-DPG)濃度を、二重盲検試験システムを用いて研究した。 5および10mgメタンジエノン療法(66および73%)の後に、平均血漿テストステロンの非常に有意な減少が観察された。 40mgのDHEASによる治療は、平均テストステロンレベルを41%減少させた(統計的に有意ではない)。試験前のテストステロンレベルは、治療期間の終了後約10日後に両方の化合物の高用量で回復し、2〜6週間後には平均血漿テストステロンレベルの有意な過剰補償が観察された。これらのステロイドのいずれかの処置直後に血漿中ゴナドトロピンに有意な変化は見られなかったが、後に両方の化合物の高用量を受けた被験者においてFSHおよびLHレベルの低下傾向が観察された。赤血球体積の有意な変化は観察されなかった。赤血球2,3-DPG濃度はメタンジエノンの影響を受けなかったが、DHEASの40mg投与量は2,3-DPGの有意な低下をもたらした(26%、これはトップスポーツマンにとって望ましくない効果である)。
出典元 http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3109/00365517709100649
要するに、メタンジェノンを毎日5~10mg投与し続けた結果、2~6週間後には平均テストステロンの数値が41%も減少してしまったという結果です。クロミッドを使えば男性ホルモンの機能を回復させることも可能といわれています。
2.女性化促進
メタンジェノンを摂取し続けることで、テストステロンの数値はマックス上げることができます。すると、男性ホルモンの一部はアマターゼという酵素の力により女性ホルモンに変えられてしまいます。
そして、女性ホルモンの数値が通常よりも上げられてしまうのです。これが体内のセレプターと結合してしまいますと、女性乳房化を招いてしまいます。これを防ぐには女性乳房化抑える薬。たとえばノルバデックスなどを投与することで解決できる場合があります。
3.DHTの副作用
アナボリックステロイドを使用するとテストステロンのレベルをマックスまで高めることができます。すると、女性化と同じように「5αリダクターゼ」によりDHTというホルモンに変えられてしまいます。
大人ニキビ、男性脱毛症、前立腺肥大を起こすなど副作用が懸念されるのがDHTというホルモンです。アナボリックステロイドを使用して、髪の毛が薄くなる。大人ニキビが酷いなどの症状が見受けられるのであればDHTの副作用が考えられます。
4.肝臓への負担
ダイアナボルが肝臓への負担が強いというのは、テストステロンの数値を上げるため「17αアルキレート加工」を行っています。これにより肝臓への負担が強くなるのです。
ダイアナボルを安全に使用するためには?

もし、「なかなか筋肉が増えない。」「効果的に筋肉を増やしたい。」と考えているなら、副作用のリスクを理解したうえでダイアナボルを使用するのは選択肢の一つかもしれません。また後でお話ししますがおすすめはしません。それでも使いたいという人のために安全に使用するための方法について解説します。
1.使用量
1日あたり20~30mg程度の摂取をおすすめします。体重によって使用量も変わってきますので80kgを超える場合はそれよりも少し多めに使用するとよいでしょう。ダイアナボルが肝臓で解毒されるのが大体3~4時間程度ですから、3~4時間おきに5mgほど摂取し続けることで血中のテストステロンのを高い数値に保つことができるのです。
2.使用期間
8~12週間程度。副作用が強いので長期間の摂取はおすすめしません。
3.副作用を甘くみてはいけません。
ネットでいろいろと調べていると「副作用は問題ない。」「薬を使用すれば何とかなる。」などの書き込みは見られますが、そういう保証はどこにもないです。なのでアナボリックステロイドの副作用をしっかりと理解したうえで使いたいなら使うべきでしょう。
また、薬事法の関係で広告として紹介するのもNGらしいので当サイトでアナボリックステロイドを紹介することはしません。どういったものなのか解説して終わりです。個人的にはそこまで推奨はしません。
もし、安全に筋肉を大きくしたいなら、高強度のトレーニング、プロテイン、HMBなどのサプリメントを組み合わせ、地道に筋肉の肥大を行っていくことがベストでしょう。HMBで効果的に筋肉をつける方法などを書いてみました。