昔と比較すると現代ではデスクワークスタイルの仕事が増え、一日中体を動かすこともなくひたすら席に座って仕事をしている人が多い世の中になりました。
体を動かさすことがないため、1日の消費カロリーが少なく運動不足になったり、肥満の原因になっていることも否めません。
そのような状況にいても工夫次第で消費カロリーを増やすことはできます。
デスクワークの問題点と、健康のために注意すること、そして工夫策をここでは紹介します。
デスクワークの問題点

デスクワークを基本としている人は、お昼休憩やトイレ以外ではほとんど同じ姿勢でいることになります。
同じ姿勢をキープした状態では筋肉が使われていない状態のため、リンパが詰まりやすくなって血流が滞り、肩こりや冷え性、むくみ体質の原因となりやすいです。
これらの症状が現代人に多いのはデスクワークが増えてきたからとも言えるでしょう。
さらに恐ろしいことに、長時間座りっぱなしの状態でいると心臓病や糖尿病、がんなどの生活習慣病を患ってしまう可能性があります。
なぜかというと、座っている時間が多い人は猫背になりやすく、背骨に負荷をかけ圧迫してしまいます。
そして全身の血流が悪くなり、新陳代謝が低下するのです。
このような状態になると、血液中のブドウ糖や脂肪がきちんと分解されにくくなり、結果として様々な疾患にかかりやすい体質になってしまうという、恐ろしい悪循環に陥ります。
デスクワーク中の座り方に要注意

デスクワークのときの座り方は個人の癖があり、あまり意識しないという人が多いかもしれません。
気が付くと肩や背中が丸まっていたり、肘をついている人は要注意です。座った状態で両足を揃え、背筋をしっかり伸ばします。
そして首が前に出ないように、背中や肩の上にそのまま頭を乗せるイメージで真っすぐの状態にしましょう。
このとき、両方の足の裏をしっかり床につけて、目線の位置とパソコンの高さが同じくらいになるようにします。
良い姿勢に慣れていないと少し苦しくなるかもしれませんが、意識して良い姿勢を保っているだけでも、キープしているとある程度の脂肪燃焼効果が得られます。
良い座り方がよくわからない場合は、座るときに椅子の前に真っすぐ立ち、足を揃えて、お辞儀をしながらまっすぐ座ることを意識してみましょう。
これだけで座ったばかりの状態のときの姿勢はとても良いはずです。
座りながらできるエクササイズ

デスクワークだからと言って運動不測解消を諦めることはありません。
座りながらでも簡単にできて効果的なエクササイズが実はあるのです。
まず椅子に軽く腰掛け、背筋を伸ばします。体の軸を真っ直ぐにすることを意識しながら、お尻の右側を3センチ浮かせて10秒キープしましょう。
終わったら左側のお尻も同様に行います。
ゆっくりと自然な呼吸をしながら、この動作を3セット繰り返してみましょう。
できれば一日のうちで1時間ごとに行うことを意識するようにすると、だいぶ効果があります。
この動きは、お尻の筋肉をたくさん使うことになりますが、骨盤調整に深く関わっています。
骨盤が整えられた状態だと、姿勢も良くなり体への負担が少なくなるのです。
消費カロリーを上げながらも動きが少ないため、周囲の視線を気にすることなく自分のペースでこっそりできることが利点なので、今すぐ試してみる価値があります。
まとめ

現代の仕事のスタイルとして増えてきたデスクワークには、ただ座っているだけという状態から、体への様々な悪影響を及ぼす危険性が潜んでいます。
特に女性に多い冷えやむくみ体質などの日々の生活の不調は、デスクワークでの過ごし方が影響している可能性が高いです。
しかし、ほんの少し姿勢を良くしたり、気付いたときに座りながらでもできるエクササイズを試してみたりするだけで、体のためには大変効果的です。
日々の中でちょっとした工夫をしてみましょう。