パソコンなどの電子機器の急速な発達で、デスクワークが増えてきた現代では、以前の仕事のスタイルよりも運動量が少なくなりました。
1日の大半を椅子に座って過ごすことで運動不足となり、さらには太りやすい体質になってしまいがちです。しかし、デスクワークだとダイエットを諦めるしかないと考える必要はありません。
座った状態だからこそできるストレッチの方法や、基本的な姿勢などの知識を得て、ダイエットを成功させる方法を紹介します。
姿勢良く椅子に座ることを意識する

デスクワークでのダイエットを成功させたいなら、良い姿勢でいることが大前提です。現代人は猫背の人が増え、ついついパソコン作業をしながら肩や首が前に出てしまいます。
この状態だと、首や肩周りのリンパが詰まることで血流が悪くなります。すると基礎代謝が落ちていき、体が痩せにくい状態となってしまうだけでなく、辛い肩こりの原因にもなります。
椅子に座るときは深く腰掛けないようにし、腰を反らせ過ぎずにお腹に少しだけ力を入れてみましょう。頭から腰まで一本の線が通っているようなイメージで真っ直ぐに座ると、体に負担がかかりません。
足を組まず、足の裏は床にしっかりつけるようにしましょう。疲れたり凝ったりしない座り方が、太りにくい座り方でダイエットの基本なのです。初めのうちはうまくいかない人は、腰にクッションを置いたり立ち上がる時間をこまめに入れて調整してみると良いです。
座りながらできるストレッチ方法

姿勢だけでなくデスクワークでも簡単にできるストレッチを取り入れることで、体の血流が良好な状態を維持しましょう。
デスクワークでは肩こりや首の痛みが気になり、負担がかかりやすいですが、そんなときは肩甲骨はがしが効果です。両手を肩に置いた状態で、前後にぐるぐると数回回してみましょう。
これだけで肩周りがすっきりと軽くなり、その後の仕事もはかどるはずです。また座ったままでは骨盤が歪みやすくなるため、骨盤を調整するためにストレッチも取り入れると良いです。
これも方法はシンプルで、お尻を片方ずつ、1~2センチ程度浮かせた状態で数秒キープするだけです。左右交互に行うと良いです。腰周りがほぐれて楽になるでしょう。
この動きは目立たずこっそりとできるため、タイミングを選ぶこともなく自分の好きなペースで実践できます。姿勢はもちろん大切ですが、気付いたときにこのようなストレッチもやってみましょう。
席を立つ時間も有効活用しましょう

デスクワークといっても、一日中座りっぱなしではなく、トイレに行ったりランチのために外出したりすることもあるはずです。
そんな席を立つときの時間も有効活用し、ダイエットにつなげていきましょう。トイレの個室は1人になる絶好のタイミングです。
座りっぱなしだと足が張ったり腰が固まった状態となっているため、軽くスクワットをしてほぐしましょう。全身運動となり、短時間で筋肉をつけることができるため、継続して行うことで基礎代謝が上がります。
また移動では急いでいるときは別として、エレベーターではなく階段のみを使う日を週に数回、取り入れてみると運動量が増えます。ただ歩くよりも階段を使ったほうが脂肪燃焼しやすくなり、基礎代謝も上がります。
ただ歩いているだけのときも、腰や腕をねじったりひねるなどの動きで体をほぐす習慣をつけ、全身の血流が良好な状態になるよう意識することが大切です。
まとめ

デスクワークは全く動きがない上に、肩こりや冷え性などの原因になっていて、一見ダイエットとは疎遠に思えます。
しかし基本的な姿勢をマスターし、その上で座りながらでも簡単にできるストレッチや、立った時間をうまく使うことで、痩せやすい体質へ導くことが可能なのです。
どんな状況にいても、痩せられるチャンスはあるということです。仕事をしながらでも体を気遣い、ダイエットを成功させて美容と健康を同時に実現させましょう。