アーモンドは高カロリーで食べ過ぎは太る?栄養価から効果を考えてみる。

本日はアーモンドの栄養価やカロリーなどダイエットへの向き不向きのお話をしてみたいと思います。

ナッツは脂質が非常に多く、それに伴いカロリーも高くなる。結果的に太るのではないだろうか?と、ダイエットにそこまで向いていないと考えている人もいらっしゃるようです。確かに高脂質、高カロリーはダイエットの的ですからね。

ところが、前回の記事でナッツ全般的にそこまで太らないということをお話ししました。まだ読んでいない方はこちらの記事も暇なときにでも一度目を通してみてください。

ナッツの食べ過ぎは太る?高い栄養価でダイエット効果を期待する!

もちろん、アーモンドはナッツ類になりますので非常に太りにくいといえます。活用の仕方では十分にダイエットを行うこともできます。しかし、いくら何でも食べ過ぎは太るのでは?アーモンドの栄養価やカロリーなどを究明したいと思います。

アーモンドの栄養価について。

スーパーフードともいわれているアーモンド。その栄養価もものすごく高いといわれていますが、実際どれぐらいなのでしょうか?そこで、アーモンドのカロリー、栄養価などを見ていきたいと思います。

1.カロリーと三大栄養素

アーモンド10gでおよそ60kcalといわれています。その他、タンパク質(1.86g)、脂質(5.42g)、炭水化物(1.97g)となります。ファミリーマートに売っている「食塩不使用 素焼きアーモンド」は内容量48gです。

エネルギー302kcal、タンパク質10.3g、脂質25.9g、糖質4.4g、食物繊維4.9gです。このことからも、一般の成分表に記載されているアーモンドと販売されているアーモンドのカロリーや三大栄養素は若干異なる様子ですね。

しかし、たった48gで300kcalを超えてしまうというのは高カロリーな食品です。チョコクロワッサン1個分ぐらいありますからね。それだけ、脂質が多いという証拠です。実際半分が脂質ですからね。

2.ビタミン

ビタミンA 0.1μg
ビタミンE 3.1mg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.09mg
ナイアシン 0.35mg
ビタミンB6 0.01mg
葉酸 6.3μg
パントテン酸 0.07mg

3.ミネラル

ナトリウム 0.4mg
カリウム 77mg
カルシウム 23mg
マグネシウム 31mg
リン 50mg
鉄 0.47mg
亜鉛 0.4mg
銅 0.14mg
マンガン 0.26mg

4.アミノ酸

イソロイシン 80mg
ロイシン 140mg
リシン(リジン) 62mg
含硫アミノ酸 48mg
芳香族アミノ酸 160mg
トレオニン(スレオニン) 57mg
トリプトファン 20mg
バリン 92mg
ヒスチジン 53mg
アルギニン 210mg
アラニン 86mg
アスパラギン酸 210mg
グルタミン酸 510mg
グリシン 130mg
プロリン 88mg
セリン 76mg
アミノ酸合計 2000mg
アンモニア 59mg

このようになっています。ダントツ多いのはビタミンEです。それ以外は10gでは推奨摂取量を満たすことはできません。ものすごい高カロリーにはなりますが、100gぐらい食べればかなりビタミンやミネラルを満たすことができるでしょう。

アーモンドは太らない!その理由について。

1.不飽和脂肪酸

アーモンドに含まれる脂肪酸のほとんどは、脂肪酸 一価不飽和という呼ばれるものです。これは、オレイン酸が代表的です。これは酸化しやすい不飽和脂肪酸の中でも非常に酸化を起こしにくく、人体で活性酸素と脂質が結びついて酸化を起こす過酸化脂質を抑える効果も期待できます。

これにより、動脈硬化・高血圧・心疾患や高コレステロール、悪玉コレステロールの増加を抑えるなど生活習慣病の予防に役立ちます。また、不飽和脂肪酸は血中に溶け込み脂肪として蓄積されにくいためたくさん食べたところでなかなか太るものでもないのです。

2.太るのは脂質よりも糖質

確かに体に蓄積されやすい脂質はありますが、それでも脂質は消化されたら二酸化炭素になることが大半のようです。確かに動物性質は健康面から考えると摂りすぎるのはあまり良いことだとは思えません。

ただし、太るのは脂質よりもどちらかというと糖質のほうです。糖質は過剰に摂取すると使用しきれなかった分は細胞に入り込んで脂肪として蓄積されます。ただ、脂質というのはそういうことがありません。

アーモンドの栄養素を見ても、糖質の比率が非常に低いです。食塩不使用 素焼きアーモンドを一袋食べたとしても4.4gの糖質を摂取するだけです。このことから考えてもアーモンドに太る要素は少ないといえます。

3.抗酸化作用

アーモンドにダントツ多く含まれているのがビタミンEです。これは別名若返りのビタミンとも呼ばれており、美肌に効果的とされています。そのほか、アーモンドにはポリフェノールも豊富に含まれていますのでアンチエイジング効果が期待できるわけです。

4.アミノ酸が豊富

もちろん、ビタミB群が豊富だから脂肪が燃焼されやすい。という考えもデタラメではありませんが、ビタミンB群の含有率は多くはないのでそれを期待すると相当な量を摂取する必要があります。

それよりも、注目すべきところは、アミノ酸の含有量です。スコア100に達していないので完全タンパク質とはいいがたいですが、BCAAが含まれていますから、間食中を利用して筋肉の分解を抑えたり、タンパク質の摂取により基礎代謝を高めることです。

三大栄養素を摂取することによりエネルギーの燃焼効率を高めることができるので、そういった意味ではアーモンドは代謝を上げる良いエネルギー源にもなるのです。天然サプリメントなどともいう人がいますがまさにその通りです。

アーモンドの効果まとめ。

以上、アーモンドを食べてもどうして太らないのか?効果について解説させていただきました。しかし、アーモンドを食べたからと言って痩せるわけでもなく、どちらかというと、置き換えダイエットや間食などにアーモンドを利用するのが効果的だと考えられます。

また、アーモンドは割合的にはかなり栄養価が高い食品ではありますが、「食塩不使用 素焼きアーモンド」1袋でも十分な栄養を摂取することはできません。もし、アーモンドでしっかりと、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルを摂取したいなら毎日3袋ぐらいは食べないと難しいでしょう。

けれども、3袋食べるのは相当です。なかなか難しいのではないかと思いますので、あくまでもアーモンドは食事の一部として取り入れる。それだけで栄養を摂取しないということがポイントになります。

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